「オープンキャンパスは、一度参加すれば十分ですか?」
進路相談の中で、高校生や保護者の方からよく聞かれる質問です。
学校の場所や雰囲気を確認するだけであれば、1回の参加でもある程度の情報は得られます。
しかし、専門学校は、入学後に学ぶ内容や取得を目指す資格、就職先、先生との距離感などが学校や学科によって異なります。
進学後に「思っていた学校と違った」と後悔しないためには、可能であれば、目的を変えながら複数回参加することをおすすめします。
今回は、オープンキャンパスに1回だけ参加する場合と、複数回参加する場合の違いを、Q&A形式でご紹介します。
Q.オープンキャンパスは何回行けばいいですか?
A.決まった正解はありませんが、2回以上参加すると学校をより深く理解できます
オープンキャンパスの適切な参加回数は、現在の進路状況によって異なります。
すでに志望する学校と学科が決まっている人もいれば、興味のある仕事や分野を探している途中の人もいるからです。
ただし、初めて訪れる学校では、校舎の場所を確認し、説明を聞き、体験授業を受けるだけでも多くの情報が入ってきます。
一度にすべてを理解し、学費や入試、就職、学校生活について冷静に判断するのは、簡単ではありません。
1回目で学校全体を知り、2回目以降で学科や入試などを詳しく確認することで、進学後のイメージを具体的にできます。
JO-BIの進路活動ガイドでも、オープンキャンパスに参加することで、学校の雰囲気、業界や職業、学びの内容、入試や学費について理解できると案内しています。
Q.1回だけ参加して進学先を決めても問題ありませんか?
A.十分に納得できていれば問題ありません。ただし、確認漏れには注意が必要です
1回の参加だけで、進学先を決めてはいけないわけではありません。
体験授業や説明を通して、
「この分野を学びたい」
「先生や在校生の雰囲気が自分に合っている」
「学費や入試についても理解できた」
と納得できているのであれば、1回の参加で判断することもできます。
一方で、初回のオープンキャンパスでは、体験授業の楽しさや校舎の印象が強く残りやすく、次のような点を十分に確認できないことがあります。
- 卒業までに必要な学費の総額
- 資格取得までの具体的な流れ
- 就職先や公務員試験などの実績
- 苦手科目がある学生への支援
- 入試方法や出願までのスケジュール
- 通学や一人暮らしに必要な準備
その場では疑問に思わなくても、帰宅後にパンフレットを見直したり、親子で話し合ったりする中で、聞きたいことが出てくる場合もあります。
1回で決める場合は、参加前に質問を整理し、当日は個別相談も活用するとよいでしょう。
Q.複数回参加すると、何が分かるようになりますか?
A.学校を見る余裕が生まれ、前回とは異なる視点で確認できます
1回目の参加では、学校の雰囲気や体験授業の内容を知ることが中心になります。
2回目以降は、すでに校舎や全体の流れを知っているため、前回よりも落ち着いて学校を見ることができます。
例えば、次のように参加目的を変えられます。
1回目:学校と分野を知る
最初は、興味のある仕事や学科の体験授業に参加します。
この段階では、
「どのような仕事を目指せるか」
「どんな授業を受けるのか」
「自分がその分野に興味を持てるか」
を確認します。
まだ志望学科が決まっていなくても問題ありません。
複数の学科を比較しながら、自分に合う分野を探すことが進路活動の第一歩です。
2回目:学科の違いを詳しく確認する
興味のある分野が絞れてきたら、もう一度体験授業に参加します。
前回とは異なる授業を受けることで、その学科で学べる内容をより深く理解できます。
似た学科や、修業年限の異なるコースがある場合は、それぞれの違いも確認しましょう。
例えば、
- 取得を目指せる資格
- 学ぶ期間
- 授業内容
- 実習の回数
- 卒業後の進路
などを比べると、自分に合った学科を選びやすくなります。
3回目:入試や学費について確認する
志望校が固まってきたら、入試制度や学費について具体的に確認します。
保護者の方も一緒に参加し、
- どの入試方法を利用するか
- 出願までに何を準備するか
- 入学から卒業までに必要な費用
- 奨学金や学費サポート制度
- 通学や一人暮らしについて
などを相談しましょう。
JO-BIでは、来校型のオープンキャンパスに加え、個別進学相談会、オンライン個別進学相談会、YouTubeオープンキャンパスなども案内されています。総合型選抜の案内でも、何度でも参加し、学校への理解を深めることが勧められています。
Q.同じ学科の体験授業に何度も参加する意味はありますか?
A.あります。異なる授業を体験することで、入学後の学びが具体的になります
一度体験した学科に、もう一度参加してもよいのか迷う人もいるでしょう。
同じ学科でも、開催日によって体験授業の内容や企画が異なることがあります。
初回は楽しく参加するだけで精いっぱいだった人も、2回目は、
「授業の進み方は自分に合っているか」
「先生へ質問しやすいか」
「資格や試験対策はどのように行うか」
といった視点で参加できます。
また、同じ先生や在校生と再び話すことで、学校の雰囲気をより自然に感じられることもあります。
進路を決めるうえでは、特別なイベントの日だけでなく、普段の授業に近い体験ができる回へ参加することも大切です。
Q.違う季節に参加するメリットはありますか?
A.進路活動の段階に合った情報を得られます
オープンキャンパスでは、開催時期によって確認する内容が変わります。
春から初夏
興味のある仕事や学校を探す時期です。
複数の分野を体験し、将来やってみたいことを考えます。
夏休み
進路活動が本格化する時期です。
志望学科の授業、入試制度、学費、就職実績などを詳しく確認します。
時間を取りやすいため、保護者の方も参加しやすい時期です。
秋以降
志望校が固まってきたら、出願書類、面接、入学手続きなどについて相談します。
まだ学校選びに迷っている場合も、個別相談で疑問を整理できます。
オープンキャンパスは、参加するたびに同じ説明を聞く場所ではありません。
進路を考え始めた時期と、出願を検討する時期では、知りたい情報そのものが変わります。
それぞれの段階で参加することで、不安や疑問を一つずつ解消できます。
Q.保護者も毎回参加したほうがいいですか?
A.毎回でなくても構いませんが、少なくとも一度は一緒に参加しましょう
保護者の方が、すべてのオープンキャンパスに同行する必要はありません。
1回目は高校生本人が友人と参加し、興味のある学科を探す。志望校が絞れてきた段階で、保護者の方も一緒に参加するという方法もあります。
保護者の方が参加する際は、本人とは異なる視点で学校を確認しましょう。
高校生本人は、授業の楽しさや学生生活に注目しやすい一方、保護者の方は、
- 学費
- 資格取得
- 就職実績
- 入学後の支援体制
- 通学や住まい
などを冷静に確認できます。
参加後は、保護者の方の意見だけで結論を出すのではなく、本人がどう感じたかを聞くことが大切です。
「何が楽しかった?」だけでなく、
「入学後に頑張れそうだと思った?」
「分からなかったことはある?」
「ほかの学校とも比べたい?」
と聞くことで、本人の考えを整理しやすくなります。
Q.何度も参加すると入試で有利になりますか?
A.参加回数だけで合否が決まるわけではありません
オープンキャンパスへ何回参加したかだけで、入試の合否が決まるわけではありません。
ただし、複数回参加することで学校や学科への理解が深まり、志望理由を考えやすくなります。
面談や面接で、
「体験授業を受けて、どのようなことに興味を持ったか」
「なぜこの学校や学科を選んだのか」
「入学後に何を学びたいか」
を、具体的に話せるようになることは大きなメリットです。
また、JO-BIの総合型選抜では、志望学科のオープンキャンパスなどへの参加が、進路を進める最初のステップとして案内されています。来校型だけでなく、個別相談やオンライン相談なども対象として紹介されています。
入試制度や対象となる参加方法は年度によって変わる可能性があるため、最新の募集要項を必ず確認してください。
Q.JEP制度とは何ですか?
A.通常とは異なる特別メニューを体験できる、JO-BI独自の早期履修制度です
JO-BIでは、オープンキャンパスへの参加を通して登録できる「JEP制度(JO-BI Early Program)」を設けています。
通常のオープンキャンパスとは異なる特別メニューを体験し、入学前から専門知識や技術を学べる制度です。
JEPメニューへ複数回参加することで、一度の体験授業だけでは分からない、学科の学びをさらに詳しく確認できます。
過去の募集要項では、JEP体験メニューへの参加回数に応じた入試や学費に関する特典も案内されています。ただし、実施期間、登録条件、特典内容は入学年度によって異なるため、参加時に必ず最新情報を確認してください。
JEP制度は、特典を得るためだけのものではありません。
入学前に授業を経験し、
「本当にこの学科で学びたいか」
「授業の内容に興味を持てるか」
「入学後に頑張れそうか」
を自分自身で確かめる機会として活用することが大切です。
Q.結局、何回参加するのがおすすめですか?
A.まず1回参加し、疑問が残ったら目的を変えてもう一度参加しましょう
最初から「必ず3回行かなければならない」と考える必要はありません。
まずは1回参加して、学校や学科について知ることから始めましょう。
参加後に、
- ほかの学科も気になる
- 別の体験授業を受けてみたい
- 学費について保護者と相談したい
- 入試の流れを詳しく聞きたい
- 在校生や先生にもう一度質問したい
という気持ちが出てきたら、次の参加を検討します。
大切なのは、参加回数そのものではなく、疑問や不安を残したまま進学先を決めないことです。
オープンキャンパスを学校選びに役立てる3つのポイント
最後に、参加前後に意識したいポイントを整理します。
1.参加前に質問を考える
学費、資格、就職、授業、学校生活など、確認したいことをメモしておきます。
親子で参加する場合は、それぞれが質問を考えると、異なる視点から情報を集められます。
2.参加後すぐに感想を記録する
時間がたつと、学校ごとの印象が混ざってしまいます。
良かった点、気になった点、もう一度確認したい点を、当日中に記録しましょう。
3.参加するたびに目的を変える
毎回、同じところだけを見るのではなく、
1回目は学校全体、
2回目は学科や授業、
3回目は入試や学費、
というように目的を変えると、学校への理解が深まります。
回数よりも、納得して進路を決めることが大切です
オープンキャンパスは、1回参加したら終わりのイベントではありません。
初回は学校を知るため、次は学科を比べるため、その次は入試や学費の疑問を解消するためと、進路活動の段階に合わせて活用できます。
1回の参加で十分に納得できる人もいれば、複数回参加することで進みたい道が見つかる人もいます。
大切なのは、何回参加したかではなく、
「この学校で何を学びたいか」
「将来、どのような仕事を目指したいか」
「入学後の生活を具体的に想像できるか」
を、本人と保護者の双方が確認することです。
まだ進路が決まっていない方も、まずは一度オープンキャンパスに参加してみてください。
参加後に新しい疑問が生まれたら、次回の体験授業や個別相談を利用し、一つずつ解消していきましょう。
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